暮らし・How-to

レザージャケットの手入れ方法

レザージャケット

レザージャケットでオイル入れが必要なのは、いわゆる「革ジャン」と呼ばれる本革の製品のみで、ポリウレタン樹脂を使用した「Pu レザー」などの人造皮革にオイル入れのようなケアは必要ない。

Puレザーなど人造皮革を使用したジャケットが汚れた場合は、水拭きするか、汚れがひどい時は台所洗剤などをクロスに付けて拭き取るだけでよく、湿気のない乾燥した場所に保管する。
ただし、樹脂の経年劣化は避けられず、着用頻度に関係なく、早ければ3年ほどで樹脂のヒビ割れや剥離が発生し、劣化した樹脂は修復できない。

本革のレザージャケットで使用されるのは牛革・羊革が多く、フライトジャケットやライダースジャケット、テーラードジャケットのほか、コートなどにも使用されている。

牛革の場合、生後6ヶ月程度にものを カーフスキン、生後6ヶ月以上2年以内のものを キップスキン、生後2年以上で出産経験のある雌牛は カウハイド、生後2年以上経過した去勢された雄牛が ステアハイド と言い、羊革の場合は生後 1年未満のものをラムスキン、1年以上のものがシープスキンと呼ばれている。

レザージャケットの手入れ

日常的な手入れは ブラッシング と 乾拭き だけでよく、ジャケットの表面が乾燥し始めたらオイル入れをする。

革の表面にホコリが付着すると革の油分を吸収し、毛穴を塞いでしまうため、ブラッシングは毛穴のホコリを払ううようにかけ、ブラッシングの後で革の油分を全体に馴染ませるようにポリッシュクロスで乾拭きする。

オイル入れをする場合は牛革・羊革に利用できる ラナパーデリケートクリーム を使用するが、過度なオイル入れはカビの原因になるため、艶出し程度であれば保革効果のある レザーローションレザーソープ を使用する。

  • サフィール レザーローション
    ヌメ革を含めスムース革全般で使用可能で、蜜蝋などの保革成分が入っている使い勝手の良い万能クリーナー。
  • ラナパー
    蜜蝋やラノリン(羊毛脂)などのほか鉱物油のワセリンを主原料にしているのが特徴で、ワセリンが革に浸透せず表面を覆うので「保革、撥水、抗菌、艶だし」が行えるが、クリーナー成分は含まれていないため、汚れ落としの効果はない。
  • デリケートクリーム
    浸透性が高くシミになりにくいため、ヌメ革・ゴートスキン・シープスキンなどデリケートな銀付き革製品やアリニン染めの製品向けのケア用品。
  • コロニル レザーソープ
    界面活性剤を主成分としたムースタイプのクリーナーで、スムースレザー製品全般に使用可能。

ラナパーに含まれている動物性のラノリンは効果的にミンクオイルと同じなので、使い過ぎると革を軟化させるため注意が必要。

サフィール レザーローション を使用する場合はクリーナーと保革が同時にできるが、ラナパーやデリケートクリームにはクリーナー効果はないため、汚れが気になる場合はブラッシングの後に レザーソープ を使用する。

  1. 革の表面を丁寧にブラッシングしてホコリを除去。
  2. クリーナーを使用した場合は完全に乾いてから、スポンジなどに少量のクリームをとり、円を描くように薄く伸ばしながら全体的に均等に塗り伸ばしていく。
  3. クロスを使用して浸透しなかったクリームを拭き取りながら磨き上げる。
  4. 磨き終えたらしっかりと形を整えて、乾燥するまで陰干しする。

オイルが不足している状態だとスポンジのように吸収していくが、同じ箇所で重ね塗りせず、全体に薄く塗る作業を繰り返し、磨く際に力を入れたり、強くこすったりするのは厳禁。

レザージャケットの保管

カビが発生する原因になるため、オイル入れをしたレザージャケットはしっかりと乾拭きした後、風通しの良いところで陰干しをして乾燥させ、着用せずに長期間 保管する場合は 定期的に陰干しをする。

オイル入れした直後にクローゼットに入れたり、ホコリ防止でビニール袋をかぶせるのは厳禁。

コート など 冬用のアウターは 湿気を多く含んでいるため、レザージャケットをアウターに密着させた状態での保管も避ける。