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自転車のカセットスプロケット交換とギア比

スプロケットとギア比

スプロケットにはギアを一枚一枚組み合わせていく ボスフリー と、組み合わせた状態になっているカセットスプロケット があり、リアスプロケット に対してフロントのクランクに付いているギアは チェーンリング と呼ばれている。

カセットスプロケット の 11-28T 11-32T ギアの構成 で、一般的にスプロケットはトップとローの歯数を表している。(クランクの場合はすべてのギアの歯数を表している)

  • ギア比
    ペダルを1回転させた時の後輪の回転数。
    ギア比が 1の場合はペダルを1回転して後輪が 1 回転する。
  • ケイデンス
    1 分間のクランク回転数。

一般的なシティサイクル( ママチャリ )は、フロントが 32T、リアが 14Tなので、ギア比は 32 ÷ 14 = 2.285 になり、ペダルを 1回転させると後輪が 約 2回転する。

 

自転車に乗る際は ケイデンス を一定に保つことで身体への負担が軽減されるため、ローとトップの歯数よりも使用頻度が高いミドルギア の歯数をポイントになり、坂道が多いなど走行するルートによっても ギア比の選定は異なってくる。

SHIMANO CS-HG51-8

8速のカセットスプロケット SHIMANO CS-HG51-8には 11-28 T11-30T11-32T の 3タイプがあり、フロントをアウター(48T)にした場合の 3速 ~ 6速のギア比は次のようになる。

  • 11-28T
    歯数:11-13-15-17-19-21-24-28
    ギア比:2.28/ 2.52/ 2.82/  3.20
  • 11-30T
    歯数:11-13-15-17-20-23-26-30
    ギア比:2.08/ 2.40/ 2.82/ 3.20
  • 11-32T
    歯数 :11-13-15-18-21-24-28-32
    ギア比:2.00/ 2.28/ 2.66/ 3.20

11-28T は滑らかに変速できる反面  1速の変化が少なく、 11-32Tは 1速の変化が激しいためロー側にシフトを落とすと急激に軽くなる。

使用工具

  • スプロケットリムーバーセット
    スプロケットを固定するスプロケットリムーバ(チェーン付きの工具)と、ロックリング締め付け工具のセット。

作業手順

  1. リアタイヤを外す
    リアタイヤを外してからクイックレバーも取り外す
  2. スプロケットリムーバーを巻く
    スプロケットが回転しないようローギア( 一番大きなギア )に、チェーンが付いているスプロケットリムーバーを巻く。
  3. ロックリングを外す
    ロックリング締め付け工具をスプロケット中央に取り付け、スプロケットリムーバーを右回し、ロックリング締め付け工具を左回しにしてロックリングを外す。
  1. スプロケットを外す
    ロックリングを外してスプロケットを引き抜く。
  2. 溝を確認
    一箇所だけ溝が広い部分があるので、スプロケットの溝を合わせてはめ込む。
  3. トップギアを取り付ける
    2速~ 8速が組み合わさった部分をはめたら、トップギア(11T)を溝に合わせて入れる。
  1. ロックリングを取り付ける
    ロックリングを手で回して仮止め。
  2. ロックリングを固定
    スプロケットリムーバーとロックリング締付け工具を使用してロックリングを締める。
  3. クイックレバーを通す
    クイックレバーを通して固定し、タイヤを戻して完成。