タイヤの交換時期
自転車のタイヤは 走行距離 3000 km か 使用期間 1年 が交換時期の目安で、ゴムは温度や湿度、日光などによって劣化していくため、見た目にキレイな状態でも 1年以上経過している場合は交換が推奨されている。
タイヤとチューブのサイズ
- インチ式
タイヤの直径とタイヤ幅をインチで表示したもの。(28x1.2)
インチ式でタイヤ幅が分数表記の W/O形式 と 小数点表記の H/E 形式 では 同じ26インチでも互換性がない。 - フランス式
タイヤの直径とタイヤ幅をミリメートルで表示したもの。(700x30C) - ETRTO(エトルト)
タイヤ幅とビード径(内径)をミリメートルで表示したも。(32-622)
インチ式とフランス式のサイズはエトルトで互換性を確認できる。
タイヤ幅は リム幅の 1.5 ~2.4倍が目安 で、リムによって使用可能なタイヤ幅は異なる。
使用工具
- タイヤレバー
タイヤの取り外しに使用。 - 輪業用ラチェットレンチ
MTBルック車やシティサイクルなど 14 mmのボルトが使用されている場合にあると便利。 - 空気入れ
英式・仏式・米式のバルブに対応し、エアゲージ付のものを推奨。
部分交換ではなく 一式交換 するには タイヤ・チューブ・リムテープ が必要で、ロードやクロスバイク などは タイヤ の着脱がレバー式になっているが、MTB ルック車やママチャリなどは 輪業用ラチェットレンチ が必要になる。
クロスバイクのタイヤ交換
- ブレーキワイヤーを緩める
フロント・リアともにブレーキワイヤーを緩め、ブレーキシューとタイヤの間隔を空ける。 - チェーンを外す
ブーリーを手前に押してチェーンをたるませ、スプロケットから外す。 - タイヤを外す
タイヤレバーを下げてタイヤを外す。
- タイヤをリムから外す
タイヤはリムの内側に挟まっているだけなので、タイヤレバー の平べったい方をタイヤとリムの隙間に差し込み、リムの外側に引っ張りだすような感じで作業し、隙間ができたらフックをスポークに引っ掛けてから別のタイヤレバーを差し込んで、リムに沿わせる感じで一周させるとタイヤがリムから外れる。 - リムテープの取り付け
リムからタイヤ・チューブ・リムテープを取り除き、ドライバーを新しいリムテープとリムの穴に差し込み、リムテープの位置を固定してからリムに沿わせる。 - チューブの取り付け
チューブのバルブを通し、一度通したバルブを指で戻すように押し込んでチューブを浮かす。
チューブを取り付ける際にバルブを押し込まいと、チューブがタイヤに収まらず、バルブ付近だけタイヤが膨張する。
- バルブを仮止めする
バルブは押し込んだ状態のまま仮止めする。
根元まで締め付けるのは厳禁 - タイヤをリムにはめる
タイヤの進行方向を確認してから、タイヤを片側だけリムにはめる。 - チューブをリムに沿わせる
チューブに少し空気を入れてから、タイヤの中に押し込むような感じでリムに沿わせる。
空気を入れすぎると作業がしづらくなる。
- タイヤをリムにはめて空気を入れる
チューブの空気が均等になるようタイヤを揉みながらリムに入れ、バルブを手で軽く締めてからチューブに空気を入れる。
バルブを締めすぎると遊びがなくなり、走行中にチューブが千切れる可能性がある。 - 膨らみなどを確認
タイヤがリムに収まったら、タイヤに部分的な膨らみがないか、チューブを噛んでいないかなど確認し、問題があれば空気を抜いて作業をやり直す、 - タイヤを取り付ける
チューブに問題がなければ進行方向を確認してからタイヤを取り付け、チェーンやブレーキワイヤーを戻して完成。
慣れないうちはリムにタイヤを押し込んでいく作業が難儀で、特に冬場だとタイヤのゴムが硬いため、握力が無くなるくらい頑張ってもチューブを噛んでいたり、チューブが中でねじれてタイヤ が歪に膨らんでいたりするが、やり直しているうちにコツが掴めてくる。
MTBルック車のタイヤ交換
MTB ルック車やシティサイクル(ママチャリ)などの後輪には 14mm のボルトが使用されていることが多く、このサイズのレンチは一般工具にはないため、モンキーレンチか輪業用の専用工具が必要になる。
タイヤの取り外し方が違うだけで、タイヤの交換手順はクロスバイクと同じ。